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元々、牛も野生動物でした、古くは1万5千年前のフランスの洞窟壁画に描かれていますが、群を成し強い雄がボスとして群を守っていました。人間が狩猟によって、生け捕った子牛を柵内で飼育したのが、家畜の始まりだと言われています。

日本人と牛の関わりは以外に古く、縄文時代の終わり頃から弥生時代の終わり頃には牛が家畜化されていました。遺跡から牛の骨が多く発掘されていることから、それが分かります。家畜化された牛は、食用や農作業に使役されていました。また搾乳が行われ、クリームがつくられた記録もあります。


 日本で一般に牛肉が食卓に上がるようになって、まだそんなに長い年月は経っていません。明治以前は宗教的理由もありますが、豊富な水産物や農産物に恵まれ、それによる食習慣などによって、牛や豚を食べる習慣は一部の地域を除いては、あまりありませんでした。主に牛は農作業の使役として飼われていたのです。

 明治維新になって、文明開化の名も元に、西洋の食文化が急速に流入し、これまで一般 にはあまり食べられなかった牛肉や豚肉も、レストランのメニューに載るようになりました。

 日本人に、牛肉を食べる習慣が浸透するのに、多くの時間は掛からりませんでした。牛肉を食用とする習慣が広まるに連れ、役牛として飼われていた日本古来の牛(和牛)は、食肉に適した改良をされるようになったのです。
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『日本の老舗と食文化バックナンバー』
第一回「すしのルーツ『鮒ずし』の伝統を伝えて」を読む
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