階上早生(はしかみわせ)蕎麦

萩原章史 男の料理

町のおは-ちゃんたちか-茹て-
青森県に階上という町があります。

階上は「はしかみ」と読みますが、ちょっと読める人は少ないでしょう。
http://www.town.hashikami.lg.jp/index.cfm/6,0,73,html

階上は青森県と岩手県の境界にある太平洋に面した町で、
いわゆる「やませ」の本場です。

ヤマセは東から吹くので、海岸線に近い地域に圧倒的な被害がでます。
農業技術が発達するまでは、稲作に向かない、厳しい雑穀食文化地域です。
階上(はしかみ)町の蕎麦畑-
大正2年の大凶作、それでも収穫できたのが、階上で育てられていた蕎麦で、
その圧倒的な凶作対応力と味が評価され、品種選抜と固定化がされ、
昭和8年に青森県の推奨品種(在来種の蕎麦)になったのが、階上早生です。

ソバの在来種で県の推奨品種になるものは数えるほどです。
簡単に他の品種の花粉で品種交雑が起きるソバの特徴から、在来種のソバは非常に貴重なものです。

味が良くても、生産性が低かったりして、
伝統野菜同様、伝統的な蕎麦は絶滅危惧種的になっています。
巨大な石臼か-静かに階上早生
今回、その階上早生を少量ですが、皆さんにご紹介できるようになりました。

一足お先に、私は階上早生を堪能しています。(試食の様子はこちら
打ち立ての階上早生の蕎麦を
太目の蕎麦切りですから、無骨な蕎麦を味わえます。

香り高い打ちたての新蕎麦「階上早生階上そば」はこちら

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