昨日アップした前編の続きです。
まずは、食文化きっての名シェフ・三浦さんによるクレソンのサラダ。
ざく切りにしたクレソンとトマトに、バルサミコ酢・塩・こしょうをあえて、完成。
シンプルですが、ちょうどよい酸味と素材の旨味がちょくどよいバランスです。
ウマいのひと言。
そしていよいよ松茸です。
鱧と松茸のしゃぶしゃぶからスタート。
関西が生んだ名コンビ。
出汁の中にたっぷりの松茸を入れます。これだけで贅沢の極み。
松茸が煮えてきたら、すかさず鱧の切り身をしゃぶしゃぶ。
松茸から噛む度旨味が溢れ、鱧の風味豊かな味わいを堪能。
これほどの贅沢をしてはいいのかと、疑うほどです。
萩原社長曰く、鱧の頭が一番美味しいということ。
松茸と一緒に煮込んでそのまま食べられます。
残った出汁に九条ねぎをたっぷり入れて・・・
松茸と鱧の旨味の詰まった出汁を吸い込んだ九条ねぎは、若干のシャキシャキの歯ごたえを
残したままいただきます。
噛んだ後、鼻から抜ける香りが気持ちいい。
お次は松茸と三田牛と九条ねぎのすき焼き。
ここで、青森県田子たまご村から「緑の一番星」
卵黄比率30%以上の超濃厚卵に付けて、食べるすき焼きに一同大興奮。
皆、少年少女の心を取り戻し、
笑顔でいっぱいになりました。
改めて感じます。美味しい料理の破壊力はすごい。
すき焼きに興奮する皆の傍らで
社長が熟成飛騨牛のランプ肉を焼き始めました。
牛肉独特の香りがしないのが、本当にうまい牛肉!
常温で寝かせ、肉汁を落ち着かせたランプ肉は
静かに「じゅー」と音を出し、じっくりと焼き色をつけていきます。
会話に華を咲かせながら、手際良く肉の焼き面を変えていく萩原社長。
きっと「肉を焼きながら社会情勢を語る社長」ランキングがあったら
世界トップ5には入ると予想されるほど、絶妙な焼き加減。
焼き色の付いた牛肉の中に、旨味の詰まった一口サイズのランプが完成。
噛む度じゅわ~と溢れる肉汁を感じる、超贅沢な一品です。
鱧のしゃぶしゃぶで残った出汁で、〆の雑炊を!
〆の後に、松茸ごはん。
味付けは醤油だけ、鮮やかな色付きで、香りも強い。
満腹ですが、ペロッと食べられました。
贅沢な松茸三昧。
食材の知識ももちろん大切ですが、「美味しい」「ウマイ」の感動体験も
大切な勉強だと実感できました。
人間は感情の生き物と、よく話にあがります。
「美味しい」が連鎖して、この感動をどうにかして伝えたい、伝える方法は何なのか
ふと考えている自分がいました。
松茸でお腹いっぱいでも、目の前に迫った冬の食材に
胸を躍らせているのは、私だけではないはずです。
・田子たまご村「緑の一番星」は→こちら
・古里精肉店の飛騨牛は→こちら
・黒門丸一の鱧の特集は→こちら
・丹波摂津の松茸特集は→こちら