名残りの鱧を本当にギリギリのタイミングで楽しむ。

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食文化、色々担当の井上です。


今年も鱧の季節がやってきました。
いや、正確には鱧の季節はとっくにやってきてはいたのですが、
私の準備が整っておらず、鱧の季節ギリギリの食事会となりました。

なんの準備ができて無かったかと言いますと、、、

松茸です。

鱧にはやはり松茸が合って欲しい。
鱧だけでも美味しいのですが、やっぱり年に1度位は松茸を、できれば国産の松茸と共に食べたい。

そう思って市場に足しげく通っていたのですが


ぎゃーーーーー!

出たーーー!天然モノあるある。
驚くべきは88,000円のこの松茸、最高値では無く、
私が見た範疇ですと150,000円などと言うモノもありました。。。

名残りの鱧も限度となるので、今年の松茸は輸入物で。
輸入のモノだって美味しい松茸たくさんあります。

 


まずは頭と骨でダシをとります。
これが悪い鱧だと頭を入れると返って臭くなって美味しくないのですが、
黒門丸一さんの鱧は一切臭みがなくて美味しい。
この頭は後で食べます。

鱧を買うなら黒門丸一さんで、是非!(宣伝)

 

出汁をとっている間に、事前に作っておいた鱧落としを。

奥にある赤い刺身は、場外の築地魚河岸で買った天然本鮪の赤身。
国産松茸が買えずに予算が余ったので購入。

赤いソースがかかっているのは梅肉ソース、手前のは山椒と塩とスダチ。
最近は「塩だけ」の梅がなかなか無くて、手に入れるのに変に苦労しました。

うーん美味しい!梅肉ソースやっぱり合うなぁ、山椒もなかなか美味。

 

食べ終わった頃には、骨からダシが十分にでていました。
鱧は人数分に取り分けて、銘々自分のペースでしゃぶしゃぶします。

昨年から、この「人数分に取り分ける」という方法を採用しているのですが、これがなかなか好評。
ここまで美味しい物は自分のペースでゆっくり食べたいものです。

 

2切れ位しゃぶしゃぶしたところで、いよいよ松茸を投入します!

ここで一気に味が変わります。
鱧の良い出汁に松茸の旨みと香りが加わって、それはそれは美味しくなります。
まずは松茸だけ食べて、それからそこに鱧だけいれて食べて、更に松茸と一緒に食べます。

 


松茸は鱧の味を吸収し、鱧は松茸の旨みを吸い込みます。
この組み合わせの素晴らしさが、「究極の出合いもん」と言われる所以です。
いやはや本当に美味しい。言葉が無くなります。

 

松茸も鱧も無くなった頃、いよいよ締めかと言う前に豆腐を入れます。

豆腐は自分のお好みで良いとは思うのですが、
我が家でも会社でも三之助(みのすけ)豆腐にしています。ここの豆腐は鱧に良く合う。

この日は木綿と絹を両方用意し食べ比べしました。
国産松茸を入手できなかった分、他のところで取り返す!
松茸も鱧もたっぷり堪能した後でも、唸るほどに美味しのがこの豆腐。
ダシを吸い尽くして最高の味になります。

 

最後の一品。

鱧のから揚げ梅肉ソース。
鱧を揚げたものも美味しいというレシピがあったのでやってみました。

お、美味しい。
片栗粉で揚げるよりも小麦粉の方が良かったかも。
もっと揚げ時間も短時間なら尚よかったかな。新しい食べ方も工夫してみようと思います!

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