ローストチキン考

萩原章史 男の料理

シンプルにして美味なローストチキンを食べたいのであれば、先ずは
うまい鶏を中抜きで購入することです。(※中抜きとは、内臓と羽を取った丸鶏)
今回は比内地鶏の丸鶏です。

私はこんな感じで1羽を余すところなく堪能します。

1.初日は2つの準備とひとつの料理を楽しみます。

①丸鶏の余分な皮や脂を切り取り、スープ鍋に入れ、適当に水を入れて鶏スープの準備をする。

②ローストビーフ同様に野菜くずやにんにく・香辛料でマリネする。(焼くのは翌日なので塩はしない)
※同日に焼くのであれば、野菜くずを細かくして、にんにくはおろし、塩もしてしまいます。

③中抜きの場合、内臓がついてくることが多いので、この極上の内臓で焼鳥を楽しみます。
※1羽分なので、レバー5~6切れ・ハツ2切れ、砂肝4~5切れ
一人なら、そこそこ満足、二人だと、『もっと食べたい!』です。

 

2.2日目は鶏のお腹の中と表面にちょっと多いくらいの塩をして、マリネ野菜などと一緒にオーブンで50分くらいかけて焼きます。

※途中で上下や左右を入れ替えるときれいに焼けます。また、残り30分くらいの段階でジャガイモを適当に切って入れると、ちょうど、焼けます。
焼けたら、オーブンのドアを開け、余熱で10分くらい肉汁を落ち着かせます。

2人だと食べきれないので、先ずは初日は手羽とモモを楽しみます。モモと手羽は簡単に外れます。
※骨は1の①のスープ鍋に投入

 

3.3日目、残ったローストチキンをばらし、ムネ2枚、ささみ2本をとりわけ、骨をばらして、周りの肉を楽しみます。

※この骨周りが実に美味!残った骨はそのまま1の①のスープ鍋に投入

※2のオーブンで焼いた時に野菜くずや肉汁も丁寧にスープ鍋に入れます。このスープはカレーやシチューのベースにします。美味!

 

4.4日目、ムネ肉でクラブサンドを楽しんで1羽を完璧に堪能です。

連日、鶏を食べて飽きませんか?と思われるかもしれませんが、
味の薄い鶏に様々な調味料で味をつけるのではなく、
上質な鶏の鶏本来の味を凝縮する料理法で仕上げているので、食べ飽きがしません。

難しいようですが、2度もやれば、『私のローストチキン』の世界が見えてくると思います。

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