『うなぎの一夜干し』　1尾（活け状態で目安として約300g）※冷凍

【滋養豊かなウナギ】
うなぎと言えば“土用の丑の日”が良く知られております。
通説では、江戸時代、夏に売れないうなぎを何とか売る為に、鰻屋が著名な平賀源内のところに相談に行き、源内が「本日丑の日」と店先に貼る事により、商売が繁盛し、他の店もそれにならって習慣になったとされています。
しかし、それよりもはるか以前、奈良時代に書かれた万葉集や平安時代にも、滋養強壮の食材としてうなぎの記述があり、うなぎは日本の食文化に深く浸透しているものでした。

その理由は、タンパク質が非常に豊富である事と、ビタミン類が非常に豊かである事です。
特に豊富なビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどです。
うなぎ100gには、成人が1日に必要するビタミンAが2倍以上、ビタミンB1は1日分、B2は1日に必要とする量の約半分、ビタミンEは1日に必要とする量をほぼまかなえるとされています。
これらのビタミンは粘膜を強化したり、貧血や食欲減退を抑えたり発育を促したり細胞の老化を防いだりする為に必要な重要な栄養素です。

うなぎにこのような素晴らしい効能がある事を、先人たちは知っていたからこそ、豊かなうなぎの食文化が、現在まで続いてきたのだということを改めて気付かせてくれます。