「満州豚×ランドレース豚」　挽き肉（中挽き） 500g　※冷凍

【中国原産 幻の美味豚「満州豚」】
中国4000年の歴史の中で、ゆっくりと猪から家畜用の豚へと進化した「満州豚」。そのため、見た目は黒い毛に覆われ、豚といえども限りなく猪に近いです。
日本に入ってきたのは1942年。当時、内閣総理大臣だった東條英機が本土決戦に備え、中国から密輸したことがきっかけです。
富士農場の桑原さんは、この貴重な資質を末長く保存育種すべく、私財を投じて約40年間、20頭の満州豚を維持してきた福島県の新妻尚二郎氏から2009年に「新妻号」を譲り受け、満州豚の交配と保存を始めました。
東日本大震災が発生した際は、福島県いわき市で飼育されていた種雌猪群と、その産子8割をトラックで3回に分けて緊急避難を実施。福島で再出発ができるまでの間、静岡分場として増殖・維持・保存を担い、「満州豚の血液保存とその特性を全国の皆様に紹介する役割とともに、さらなる交配特性と経済的付加価値の追求」を約束しています。

【原種豚「ランドレース」】
デンマーク原産で、在来種という意味を持つ原種豚です。デンマークでは1896年に品種の認定がされ、本種の輸出が禁止されていましたが、その後、アメリカ、イギリス、オランダへ渡り、各国で独自の改良が行われています。日本では、その優れた繁殖能力から三元豚や四元豚の交配でほとんどの場合、雌で利用されます。原種豚の中でも大型で赤身が多くなる品種ですので、掛け合わせることで脂と赤身をバランスよく楽しめるようになります。

【育ての親 富士農場サービスの桑原博士】
富士農場サービスの桑原康さんは獣医であり、豚の人工授精の権威です。
世界中の優れた豚の原種や血統を飼育し、世界中のブリーダーや生産者に、精子や子豚を供給する、まさに、豚博士です。
桑原さんが経営する富士農場サービスには、日本で入手できる、最高レベルの繁殖用豚（優良血統）が210頭飼育されています。
日本各地の銘柄豚の多くは、桑原さんから銘柄豚の元となる血統を入手しています。
つまり養豚業者ではなく、その元になる豚を世界中から調達・飼育し、その血筋を世界中に供給するのが、桑原さんの仕事です。
そんな桑原さんだからこそ、一般には手に入らない血統の豚が提供できるのです。

『一括表示のセレ豚表記について』…セレ豚（セレブ―）とは富士農場が手がける満州豚を基礎とした豚です。一般的な豚肉と比べビタミンB1の含有量が倍、 原種のランドレースに比べて、必須アミノ酸1.7倍、オレイン酸も豊富です。 脂の融点が30度前後と低いことから、胃もたれしにくいのも魅力です。 国際競争に勝ち抜くため、品質や栄養価の面で優秀な豚を創出すべく富士農場が育成したものです。