『前川みかん（品種:大津四号）』　神奈川県小田原産　約10kg（S〜L）※常温

「前川みかん」とは小田原で栽培されるブランドのことです。
温暖な気候と、富士山の火山灰による水はけのよい土壌、相模湾に面する地形に恵まれ
明治中期には紀州、泉州、駿遠に続く全国第4位の一大みかん産地でした。
現小田原市国府津、旧前川村には東海道から分岐した第山道の人馬継立場があり
特産品だったみかんは“前川のみかん”として幕府にも献上されたほど。

現在は丘陵地沿いに小田原「一夜城」の近江の穴太衆によって積まれた石垣と同じ
“野面積みの石垣”で育てられています。
温州みかん栽培地域の北限とされ収穫時期は早生のものでも１１月〜年末。
収穫後は貯蔵し、ほどよく酸が抜けた状態に仕上げ、出荷しています。

今回はその中でも品種「大津四号」をお送りいたします。
大津4号とは1977年湯河原町で生まれ、現在もその優れた食味から小田原みかんのエースとされる品種です。
果実が扁平で大玉。高度系の温州みかんの中でも特に糖度と酸の含有量が高いとされる
“十万温州”を親に持つことから　濃い甘みが際立ちながらも、後味がさっぱりとし、いくつでも食べられる飽きのこないさっぱりとした味わいです。

大津4号の名前の由来でもある、大津祐男は品種更新の接ぎ木の主流となった一挙更新法である“大津式一挙更新腹接ぎ法”
を案出するなど柑橘の名育成者として知られており、大津祐男は大津一号から十号のまで育種し、なかでも品質の優れた四号を選抜、品種登録しています。