宮崎県の郷土食お取り寄せグルメ「みやざき物産展」

宮崎県の郷土食

日向国宮崎に伝わる食文化・特産品を紹介します

九州南東部に位置する宮崎県は、黒潮の温かい潮の流れの影響から温暖な気候で、日照時間も全国トップクラス。面積のほとんどが山地で、北西に走る九州山地の谷間から豊富で良質な水がいくつもの川となり日向灘に向かって流れ込む。広い平地は宮崎平野と都城盆地。東部の海岸線から西部の山間部に向かうにつれて標高が高くなる立体的な地形をしている。
平地では米や野菜が豊富に作られる。沖合は豊後水道から流れ込む沿岸流と黒潮が混ざり合う好漁場だ。山間部では山菜やイノシシなど山の食材に恵まれ、天孫降臨など日本の古い神話に紐付いた食文化が残る。
宮崎県は気候風土に恵まれた土地に思えるが“台風銀座”と呼ばれるほど毎年夏に台風が上陸して農作物は大きな被害を受けてきた。その経験から早い時期に出荷できる米やハウス栽培、施設の中で育てられる畜産業が発達。特に畜産業は牛・豚・鶏において日本有数の生産量を誇る。
太陽の恵みを受けて美味しく育つ農産物、自然豊かで海の幸、山の幸に恵まれる宮崎県。その地に伝わる郷土食や特産品をまとめて紹介する。

宮崎の郷土食、特産品

地鶏料理（チキン南蛮、地鶏炭火焼、
鶏刺し、かっぽ鶏、手羽先餃子など）

宮崎県の中でも都城市〜えびの市にかけての旧薩摩藩領一帯は、地鶏文化圏といえるほど豊かな鶏の食文化がある。祭りや祝い事の席で「鶏のたたき」や「煮しめ」を焼酎とともに味わう文化は、現代にも受け継がれている。
「チキン南蛮」は、小麦粉をまぶした鶏の胸またはもも肉に溶き卵をつけて揚げ、南蛮ダレと呼ばれるピリ辛の甘酢ダレに浸した宮崎の代表的な郷土食。そのまま、またはタルタルソースにかけて食べる。昭和30年代に延岡市の飲食店で出されたものが起源とされ、現在のスタイルに進化した。ポルトガルから伝わった南蛮漬けが語源といわれる。
宮崎県産ブランド「みやざき地頭鶏（じどっこ）」の肉質の良さを堪能できるのが、ひと口サイズに切ってこんがり焼き上げた「地鶏炭火焼き」。ジューシーで歯応えがあり、噛むほどに口の中に旨味が広がっていく。
新鮮な鶏の胸やもも肉の表面を軽く炙り薄くスライスした「鶏刺し」は、ニンニク、醤油などをつけて食べる。
他にも、青い「かっぽ」（＝竹）の節と節をくり抜いて鶏肉や野菜などを詰めてフタをし、竹ごと火にかけて蒸し焼きにした「かっぽ鶏」。手羽先から骨を抜き、餃子のあんを詰めて揚げた「手羽先餃子」など、宮崎の郷土食には鶏肉を使った料理が多い。

完熟マンゴー

1985年に西都市の農家8戸でハウスマンゴー栽培をはじめ、1987年には完熟して自然落果する果実をネットで受けて収穫する技術が確立。その後、宮崎県内の各地で生産がすすめられた。元々、宮崎の完熟マンゴーはマイナーなフルーツだったが、2007年に県知事に就任した東国原氏のPRによって全国に広まり、今では高級フルーツとして定着した。
なかでも「太陽のタマゴ」は、見た目の美しさや大きさ、糖度15度以上という厳しい基準をクリアした完熟マンゴーの最高級ブランド。最上級のAA品（赤秀品）、それに次ぐA品（青秀品）の等級があり、宮崎で収穫される完熟マンゴーのなかでも約15％程度で、AA品は5％程しかない希少マンゴーである。

「みやざき完熟マンゴー」は
こちらから購入できます。

冷や汁

焼いてほぐしたアジの身や炒ったいりこ（煮干し）を味噌、ゴマなどと一緒にすって味噌玉を作り、出汁で溶いて冷ました汁。ほぐした豆腐、薄切りのキュウリや青紫蘇などの薬味を入れ、温かい麦ご飯にかけて食べる。夏の暑さで食欲がない時でも食べられるようにと編み出された料理で、今も夏バテ対策メニューとして各家庭で親しまれている。

日向夏

「日向夏」は1818〜1831に宮崎市で発見された柑橘。1個200〜250g程の大きさで、果皮の色・果肉・香り・味などすべてが他の柑橘にはない特徴がある。りんごの皮剥きのように外果皮のみを薄くむき、ふかふかの白皮と一緒に食べることで、白皮のほんのり感じられる甘みと、果肉の爽やかな酸味のが相まって、日向夏の真の美味しさを味わうことができる。露地栽培ものには種があるが、ハウス栽培ものにはほぼ種が入っていない場合が多い。1月頃から店頭に並ぶが、多く出回るのは4〜5月頃。

注目の宮崎食材

ブランド金柑たまたまエクセレント

かつて金柑は「シロップ漬けやジャムにするもの」というイメージがあったが「たまたまエクセレント」はその概念を覆す。そのまま丸ごと食べてもえぐ味がなく、強烈な甘さと爽やかな香りが口の中いっぱいに広がり、食べ応えも抜群。開花から210日以上樹上で熟成させることで生まれた奥深いコクが感じられる。
「たまたまエクセレント」は、光センサー選果で糖度18度以上、直径3.3cm以上の基準をクリアした最高級ブランド。生産量日本一（※総務省統計局公表）を誇る宮崎県産金柑の中でも上位3％しかない金柑だ。

「たまたまエクセレント」
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