懐石小室 東京・神楽坂
懐石小室 東京・神楽坂
懐石小室の神髄を愉しむ
料理五品の二人前セット。
懐石小室の一月と
二月の御料理
特選五品
冬の日本料理を彩る、白味噌のお椀、鯛の龍飛昆布和え、香住蟹の甲羅焼、江戸川春菊の辛子胡麻和え、慈姑の卸し揚げ芝海老餡掛けの五品です。
雲子と焼餅の
白味噌仕立て
白味噌仕立ての、冬のお椀の花形です。「冬の豊かな味覚を象徴する、滋味深い一品です。ほっこりと温まります」と小室光博さん。旬の雲子(鱈の白子)は上品な甘みです。炭火で香ばしく焼き上げたお餅も白味噌によく合います。小室さんの白味噌は、創業文化二年(1805年)、京都で安土桃山時代から続く松野醤油製です。「やわらかく、まぁるい味わいが好きです」と小室さん。吸い口に和辛子をお付けします。
鯛の龍飛昆布和え
唐墨添え
湯引きした天然の真鯛に龍飛昆布を合わせた冬の向付です。龍飛昆布(龍皮昆布)とは、真昆布を甘酢で味付けして干した高級品です。旨味とほのかな酸味が鯛の味わいに深みを与えます。鯛で唐墨を挟みますと、その塩味でさらにお酒を呼びます。また唐墨とは別に、鯛に山葵を加えた加減醤油を付けますとさっぱりと頂けます。
香住蟹の甲羅焼
小室さんが「蟹曼荼羅(かにまんだら)」と名付けた、冬の焼き物です。蟹の甲羅に、蟹の身、百合根、銀杏、木耳などを詰めた、華やかで食感も楽しい一品です。生地は、すりおろした大和芋に鱧のすり身と玉子を混ぜ込み、ふんわりと仕上げてあります。
江戸川春菊の
辛子胡麻和え
小松川沿いで育った春菊は、灰汁が少なく、生でも食べられるほどのやわらかさ。春菊特有の青みは穏やかで、上品な香りとほのかな甘みを備えています。その持ち味を辛子胡麻で生かしました。松の実が、香ばしさと食感のアクセントとなり、全体に奥行きをもたらします。箸休めにふさわしい一品です。
慈姑の卸し揚げ
芝海老餡掛け
すりおろした慈姑(くわい)と粟麩を揚げ、芝海老と椎茸の旨味を加えた餡をかけていただくお料理です。「慈姑ならではの苦みを生かしたお料理です。真冬の甘みも増した慈姑は揚げることで、芝海老と椎茸の旨味と相まって、後を引く美味しさになります。冬のお茶事でよくお出しする料理です」と小室さん。ふり柚子用の黄柚子もお付けします。正式な料理名は「慈姑の卸し揚げと揚げ粟麩の芝海老と椎茸餡掛け ふり柚子」です。
冬を彩る日本料理です。
白味噌仕立ての椀物、慈姑の卸し揚げ、華やかな曼荼羅焼きなど、湯気の立つ温もりが嬉しいお料理を中心に、この季節ならではの味わいを揃えました。冬に旨味を増す素材を選び、一品一品を丁寧に仕立てることで、身体にやさしく、心まで温まるお料理です。
お品書きです。
このようなお品書きとともに、お料理をそれぞれパックしてお届けします。シールの色分けで、薬味などの内容がわかります。すべて二人前です。
1月と2月の懐石小室は、「懐石小室の一月と二月の御料理」のほかに、「香住蟹の炊き込みごはん」「天然とらふぐ鍋」「天然とらふぐのから揚げ」がございます。
文・林麻実
撮影・大山裕平
懐石小室
東京都新宿区若宮町35-4
TEL 03-3235-3332
12:00〜13:00(ラストオーダー)
18:00〜20:00(ラストオーダー)
日曜・祝日休み 要予約
カウンターのほか、テーブル席もあります。



