自然環境に恵まれた愛媛は、30種類を超える栽培品種、生産量、品質、どれをとっても日本一の柑橘産地と呼んでも過言ではないです。
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まだまだ生産量が非常に少ない『甘平』。栽培が極めて難しいことから、栽培農家が少なく、まさに幻の柑橘です。
また、ようやく、生産量が増えてきた『せとか』。美しい姿と絶妙な味で、柑橘好きを虜にしています。
ゴツゴツとした風格と清々しい甘酸のバランスのとれた「甘平」、そして美しく優雅な装いと繊細な甘味を持つ「せとか」。お互いに上品な甘味を持ちながらも違った風味を持っています。
西之香と不知火(デコポン)を両親に持つ甘平は、大粒になり、味もすこぶる良いので、伊予かんの後継品種として期待が大きいです。
ところが、夏場に果肉が大きく育つ時に、薄い果皮が耐えられず、裂果してしまうものが非常に多い為、生産量が極めて少ないのが現状です。
甘平は見た目が無骨で、超大玉の青島みかんのようですが、食べてみるとびっくりです。
高い糖度、しゃきしゃきした果肉、薄い袋、皮のむきやすさ等、非常に優れた柑橘であることは間違いないです。
早く、栽培技術が確立されることを祈るばかりです。
清見は温州みかんとトロピタオレンジの掛け合わせで、とろける果肉と豊な果汁が 魅力です。アンコールはキングと地中海マンダリンの掛け合わせで、赤く鮮やかな果皮と濃厚な甘さが魅力です。マーコットはフロリダ生まれで血統は不明ですが、果汁が多く、果肉がやわらかで、高糖度が特徴ながら、小玉であるのが弱点です。
つまり、スーパー柑橘と呼ばれる『せとか』は、様々な柑橘の良いところだけを集めた サラブレッドです。非常に皮が薄く、ほとんど全てが果肉です。