年越しそばは
“あつ盛”で
そばとつゆの香りを最も楽しめる──
蕎麦屋がすすめる通の食べ方が“あつ盛”です。今年の年越しそばは、ぜひこのひと手間をお試しください。
「あつ盛」とは温かいもり蕎麦のことで、一度茹でた麺を水で締めた後、もう一度湯にくぐらせてざるにあげ、温かいそばつゆでいただく食べ方です。
参議院や農林水産省など、霞が関の省庁に出店して半世紀。老舗『みとう庵』の野川専務に”蕎麦屋が食べたい年越しそば”はどんなものかを尋ねると、「自宅で食べるなら絶対にあつ盛です。手間が多いため店ではなかなか出せないですが、蕎麦の場の香りだけでなくうちの自慢の、つゆの香りも引き立つ理想の食べ方です。」と教えてくれました。
あつ盛の作り方
※参議院内みとう庵流
蕎麦・極太蕎麦の場合
そばの繊細な香りが際立ち、出汁や醤油の香りがより豊かに広がります。
温かいつゆに生卵を落とす食べ方もあり、通が好む頼み方として知られていました。
しかし、その手間の多さから、あつ盛は今ではほとんど提供されなくなってしまいました。
一部のお店では、一之谷の戦いの敦盛(平敦盛)にかけて「なおざね」(熊谷直実)と呼ぶ注文方法もありましたが、そんな粋な文化も近年は消えつつあると言います。
太蕎麦にもおすすめです。
大晦日の夜は、湯気立つ“あつ盛”で、心も体もあたたかくお過ごしください。
蕎麦粉と小麦だけで練り上げたそば、そして、こだわりの本枯節・鯖節と醤油・みりん・砂糖の香り高いつゆ
あつ盛には、混じりけの無い「みとう庵の蕎麦」が最適です。







