Cake House　
吉岡八重さんの
「ブッシュドノエル」

吉岡八重さんのブッシュドノエルは、30年以上お店で愛され続けてきた自慢のレシピを、厳選素材で一段と洗練させた逸品です。スポンジには、豊かなコクをもたらす濃厚な卵とフランス産バターを用い、きめ細やかで上質な口当たりに仕上げました。老舗メーカーのチョコレートから作るガナッシュを贅沢にまとわせた、気品と温かみを併せ持つ“王道のブッシュドノエル”です。

吉岡さん手作りのオーナメントクッキーを添えてお届けします。ご家庭で最後のひと飾りを楽しめる、特別なクリスマスケーキです。

ブッシュドノエルは、ロールケーキを木の切り株に見立てて仕上げるフランスの伝統的なケーキです。表面にはチョコレートやバタークリームで木肌の模様をつけ、かわいらしいデコレーションを施します。もともとは、クリスマスに暖炉へ薪をくべ、家族の健康や豊作を祈ったヨーロッパの風習に由来するといわれています。

ツリーや星、雪だるまなど、クリスマスモチーフのクッキーをアイシングで色鮮やかに仕上げました。家族や友人と飾り付けを楽しんだり、贈り物にしたりと、クリスマスの時期に親しまれています。

ブッシュドノエルの
美味しさの秘密を
ご紹介します。

「私のスポンジ生地は、クリームを包み込むために、ふわふわだけでなく“しっとり” とさせることを大切にしています。シンプルなロールケーキだからこそ、原料は上質なものを選びました」と吉岡さん。主な原料は、濃厚な旨味のある栃木県産の磨宝卵、フランス・イズニー社のバター、北海道産牛乳とココア。粉を控えめにし、牛乳を加えてしっとりとした食感に焼き上げています。合わせるクリームは、北海道産生クリームの 47％ と 42％ をブレンド。ガナッシュとのバランスを考え、軽やかな仕上がりです。

カレボーは1911年創業、ベルギーの老舗チョコレートブランドです。ビターとミルクをブレンドし、甘すぎず苦すぎない絶妙な風味に。溶かしたチョコレートに生クリームとイズニーバターを加え、本格的なガナッシュを作ります。チョコレートクリームではなく、ガナッシュをたっぷり塗る贅沢さ。まるで生チョコのような味わいです。

バターの香り豊かなクッキーは、はちみつを入れて焼き上げています。自然な甘さとさっくり、しっとりのバランスの良い食感です。一枚一枚、吉岡さんが焼き上げ、丁寧にアイシングで飾ります。

お届けは冷凍です。冷蔵庫で5〜6時間解凍してください。別添のクッキーやオーナメント、ろうそくを飾り、さらに茶こしで粉糖をかけると、クリスマスらしい雪景色に仕上がります。

吉岡八重さんは、オーナーパティシエとして、東京・武蔵小金井で「Cake House」を35年間経営。常時、数十種類もの生菓子や焼き菓子を販売してきました。2024年に店を東小金井に移転。焼き菓子とオーダーメイドのケーキをメインとしたお店にリニューアルしました。「上質な素材を使い、少量ずつ丁寧に作って、お菓子を本当に好きな方に届ける。 この想いを形にしたのが、今のお店です」と吉岡八重さん。この店では、お菓子の製造販売にとどまらず、吉岡八重さんによる、お菓子教室、お料理教室、ワイン教室も開催しています。

文・林麻実
撮影・天方晴子