JLL(日本の家畜の革製品)松阪牛の革で仕立てた革小物
日本の家畜の革製品
日本の家畜の革製品
日本のブランド家畜は肉がうまいだけではない
肉と脂の質が違うから、皮の質も違う
皮の質が違うから、当然、なめした革も質が違う
日本のブランド家畜の皮は上質な革製品の原料に生まれ変わる
日本の家畜の革、英語ではJapan Livestock Leather
JLLブランド革製品は日本の畜産業の新たな収益となり得る
ブランド和牛、ブランド豚。日本のハイエンドの畜産業は血統を重視します。
飼育環境と餌も重要ですが、肉や脂の質を決定づけるのはDNA(血筋)です。
血統の特徴をコンテンツ化し、味や香の価値を伝え、価値のわかるお客様へ案内するのが食文化の得意技。
幸せな家畜はうまい!だから、飼育環境も当然、重要です。餌や飲む水が重要なのは言うまでもないです。家畜は飼育日数が増えるほど、味は濃くなり脂の質も変わリます。
仔牛やラムの味が薄いのは当然で、しっかりと成獣になってこそ、肉の味は完成します。肉重量が増えなくなってから、肉質向上のために長く飼うことは、肉の生産コストを上げます。結果、それに見合う価格で売ることが必須となります。
食文化は強い顧客基盤を持っているので、一頭一頭の詳細を説明し、価値を伝え、価値を金に換えることを続けてきました。
店頭と違い、25年以上のECの経験値は価値の説明の歴史でもあります。多種多様なマニアックな食を丁寧に説明し、お客様が価値を認めて購入するまでのノウハウの塊とも言えます。
これまで内臓肉の価値を高める取組、モモ肉の価値を高める取組にもチャレンジしてきました。生産コストが上がり続ける時代。持続可能な畜産業のために、できることは何でもやるのが食文化のポリシーです。
1930年創業のバンビ社は、時計バンドの製造販売を通じて成長してきた企業です。
上質な日本製の時計バンドづくりで培ってきた素材選定、加工、縫製、仕立ての技術を活かし、日本由来の革素材を用いた革小物の開発にも取り組んできました。
その中で着目した素材の一つが、松阪牛由来の革です。
日本ならではの素材の可能性に目を向け、革小物の開発・製造に携わるチームが試行錯誤を重ねてきました。
2019年には、松阪牛由来の革素材を使用したオリジナル革小物の販売をスタートしました。
時計ベルトづくりで培った繊細な仕立ての技術を活かし、財布、小銭入れ、カード入れなど、日常に寄り添う革小物として展開しています。
バンビの事業目的には、この一文があります。
「世界で通じる品質と、時代を見据えたアイデアの力で、より豊かな時間と体験を人々に提供する」
当社(食文化)のイズムとの親和性は高く、高級和牛のTop of topの松阪牛がJLLブランドの第1号となります。
一般的な松阪牛は30〜32ヶ月育成されます。(特産松阪牛は38ヶ月以上)長期飼育は事故や病気のリスクが高くなるので、血統と飼育技術と環境に自信がない畜産家でないとできません。当然、それを実現するには、多くのコストが必要となります。
松阪牛の脂肪融点が低いのは、長期飼育(30ヶ月以上)によりオレイン酸(不飽和脂肪酸)比率が高いからです。
メスはオスよりも小柄。細胞数はオスもメスも同じだから、当然、肌理が細やかになります。動物にとってお産は重労働で身体へのダメージも大きいです。松阪牛は未経産だから、その点でも優れています。
鞣し(なめし)とは、様々な処理を施すことで、動物の皮を革として安定した状態に整え、長く使える素材へと仕上げる一連の作業です。
松阪牛由来の皮は、一般的な革素材とは異なる個性を持つため、革製品に適した素材へ仕上げるには、通常以上に丁寧な調整と試行錯誤が必要でした。
原皮の状態を見極めながら、鞣し、染色、仕上げなどの工程を重ねることで、松阪牛の皮は革素材として生まれ変ります。
日本を代表する和牛ブランドの一つである松阪牛由来の皮が、職人の手間と技術によって、独自の風合いを持つ牛革へと仕上げられます。
使えば使うほど艶が出る松阪牛由来の革製品は、希少性のある素材と職人技が組み合わさった、魅力ある日常使いの革小物と言えます。
1頭分(左右一対)の皮から、革の小物を製作します。個体識別番号の印字も入ります。つまり、松阪牛の個体を特定できる、究極のトレーサビリティ付き革小物です。
皮は部位別に厚さや肌触りや固さが微妙に違います。その為、札入れなのか、小銭入れなのか、カード入れなのか、スリッパなのか、どんなものにするかで、限定数が異なります。鞣した皮(1頭分)を無駄なく製品にすることは、難解なパズルを解くようなことに近いです。何故なら、牛には個体差があり、製品の差もあるから、その組み合わせは無限になります。
松阪牛の革は皮脂分が豊富で、融点が低い。だから手のひらの体温だけでも艶が育ち、エイジングが驚くほど早く進みます。
科学的根拠はともかく、松阪牛の革の艶が他の牛革と違うのは明らかです。
長く使用しても、ざらつきや割れとは無縁。松阪牛の革を製品化してから日が浅いので、最長で9年間の使用(今もバンビの社員が使っている)したものがあります。
ピカピカの艶はまさに円熟。古くなったどころか、勝手に魅力が深まったと言えます。
これは経年劣化ではありません。使うほど艶も愛着も深まる、いわば「経年愛着」です。
特別な日にしまっておく革ではありません。日々、軽快に連れ出すほど艶は育ちます。松阪牛の皮に手間暇かけた革を、職人が製品にし、持ち主が毎日磨き上げて価値が高まるのは凄いことです。
小銭入れ、札入れ、カード入れ
掲げたコンセプトは「SIMPLE, LIGHT and COMPACT」。あれもこれもではなく、「これだけ持って出かけられる」潔さ。キャッシュレス時代の毎日に、軽やかに連れ出せる松阪牛の革です。
掌に収まるミニボディながら、100円玉30枚が収まる設計。
松阪牛の革のしなやかな弾力は、まさに「柔よく剛を制す」。厚くて重い500円玉ですら包み込んでしまう。
小銭入れから様々な硬貨が出てくる。その瞬間、レジのお釣りを最適化する暗算は右利きの場合、左掌と右の指と計算を瞬時に行う、海馬刺激時間にもなる。
今時の「ピツ!」は便利だが、脳には良くない。
2枚の松阪牛の革が織りなす静謐な佇まい。皮の中でも最高の部位をさらに極限まで薄く漉き、誤魔化しがきかない単純な構造になっている。
例えると、日本人の価値観「侘び寂び」。飾り気とは無縁。何か足りなくないかな?と感じさせるが、ポケットに収めてもかさばらない、存在を感じさせないくらいの札入れだ。
片側3枚、両面で6枚入る。私(萩原)の場合、片側がマイナンバーカードと運転免許証。片側に個人のクレジットカードと法人のクレジットカードを入れている。
最近はカード詐欺が高度化しているので、クレジットカードをミニマムにするのが重要。この機会に、私は使わないカードを解約した。身につけるカードの類は6枚以内。
もちろん、カード入れは薄くて軽い。ポケットに入っているのを忘れるくらいだ。
「そもそも松阪革という素材自体を用いた製品つくりの難しさがありました。」
(柔らかいけど硬い、接着しづらい、指紋が付きやすい、など)
「また、JP番号(個体識別番号)の管理も、他の革で作る際には発生しない工程ですので、気を使うところになります。」
「さらに、全3型それぞれが無駄な装飾のない形状であるため、あらゆる工程での仕立てが最終的な仕上がりに直に関係してくるため、どの作業を取っても、大変神経を使いました。」
「日々の製造の中で技術の向上は常に行われていくのではないかと思います
そういった意味でも、現時点で最も良い品質の物が出来上がったと感じます。」
(株)食文化 代表 萩原章史
