「壱岐焼酎」の伝統と革新を体現する蔵
壱岐の蔵酒造
日本の麦焼酎発祥の地として知られる長崎県・壱岐。島の農民が主食としていた麦を原料に、大陸から伝わった蒸留技術と米麹を組み合わせて生まれた壱岐焼酎は、約500年の歴史を持つ伝統酒です。壱岐焼酎は、日本の地理的表示(GI)制度により指定された本格焼酎。原料の3分の1に米麹を使用する独自の製法により、麦焼酎でありながらやわらかな甘みと深い旨みをあわせ持つのが特徴です。
現在、壱岐島内には7つの蔵元があり、「壱岐の蔵酒造」はその中核を担う存在のひとつ。200〜300年の歴史を持つ6つの酒蔵が統合して1984年に誕生し、伝統を守りながらも革新的な焼酎造りに取り組んできました。
樽熟成で広がる
壱岐焼酎の新たな魅力
代表銘柄「IKIKKO DELUXE(イキッコデラックス)」は、シェリー酒の古樽で3年間熟成させた麦焼酎。減圧蒸留による軽やかな酒質に、ほのかな樽香とやさしい甘みが重なり、焼酎をあまり飲み慣れない人にも飲みやすい一本です。ソーダ割にすれば、焼酎でありながらウイスキーのハイボールのような感覚で楽しめます。
アルコール度数は25度(ほかに38度もあり)。ロックでゆっくり味わうのもおすすめです。ソーダ割の場合は、最後に少量の焼酎を注ぐ「フローティングトップ」にすることで、より華やかな香りが引き立ちます。洋酒のような雰囲気のラベルも、その味わいや飲むシーンによく合っています。
長期熟成で濃密な味わい
「二千年の夢」
より深い熟成の魅力を堪能できるのが「二千年の夢」。シェリー樽で5年間熟成させた麦焼酎で、琥珀色の美しい外観と芳醇な香りが特徴です。
減圧蒸留による原酒をそのまま瓶詰めしており、アルコール度数は42度。ブランデーを思わせる香りと、とろみのある口当たり、そして米麹由来の旨みが調和した重厚な味わいです。
ロックやソーダ割はもちろんですが、おすすめは冷凍庫で冷やしてとろみをつけてストレートで飲む「パーシャルショット」。高アルコールだからこそ楽しめる飲み方です。
焼酎本来のコクを楽しむなら
「常圧蒸留」
軽やかな飲み口が特徴の減圧蒸留の焼酎に対して、より力強い味わいを生み出すのが昔ながらの「常圧蒸留」です。「壱岐の島 伝承」は、この伝統的な製法で造られた一本。焼酎らしい焼酎”を求める方にぴったりの、毎日の食事に寄り添う、飽きのこない一本です。
大気圧下で蒸留することで、米麹の甘みと麦の香ばしさがしっかりと引き出され、飲みごたえのある味わいに仕上がります。冬はお湯割り(焼酎6:お湯4)で、暖かい季節にはロックで楽しむのがおすすめです。
17年熟成の希少銘柄
「POTTERY-ぽたり-」
本数限定のプレミアムラインとして展開される「POTTERY-ぽたり-」は、常圧蒸留で仕込んだ原酒を甕で17年間熟成させた特別な一本です。
麹米には(焼酎の麹に適しているが現在は入手困難の)タイ米を使用して仕込まれており、長期熟成によって生まれるやわらかな甘みと、黒糖を思わせる香りが特徴。まろやかで繊細な味わいは、ロックでじっくりと楽しむのがおすすめです。
国内外の焼酎コンクールでも高く評価されており、「Kura Master 2025」金賞、「令和7年酒類鑑評会」金賞などの受賞歴があります。年間1500本限定の希少品で、ギフトにも適した化粧箱入りです。
伝統と高品質を支える
水と技術
壱岐の蔵酒造の焼酎はすべて、地下130mから汲み上げた清らかな水と自社培養酵母で仕込まれています。壱岐焼酎の基準に則った製造に加え、食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」を取得するなど、品質管理にも徹底して取り組んでいます。
500年続く壱岐焼酎の伝統を守りながら、新たな価値を生み出し続ける壱岐の蔵酒造。その味わいを、産地直送で壱岐の空気をまとわせてお届けします。
文・大屋奈緒子
写真・八尾昌輝(商品)、壱岐の蔵酒造(その他写真提供)



