「八木」とは、秋田県横手市増田地域にある集落の名称です。
成瀬川流域の肥沃な砂質土が、にんにくの栽培に適していた為、
八木では江戸時代から、にんにくが栽培されてきました。つまり、伝統野菜のにんにくです。
青森のホワイト種の台頭で、一般流通から消えた八木にんにく。
阿部義明が少量ですが、優良種を守っていました。
(写真右:阿部さんは自家採種して、八木にんにくを守っています)
辛味が少なく、甘みが魅力の八木にんにく
八木にんにくは、一般に流通しているホワイト種より甘みがあり、辛味が少なく、外の薄皮がピンク色なのが特徴です。辛味が少ないせいか、本格収穫前の6月頃、まだ若い「青にんにく」に、こだわりの味噌を付け、丸かじりするファンも多くいます。
休眠期間が長く保存に便利
一般品種は、とう立ち(花茎が伸びる)するのが普通ですが、八木にんにくは休眠期間が長く、とう立ちしません。つまり、発芽防止剤などの薬物を使わなくとも、保存性が良いのも特徴です。
阿部義明の八木にんにく 自家採種して優良な血統を残しています!
八木にんにく作り30年以上の阿部さん 毎年、立派に成長するにんにくを選別・交配し、何十年も費やして、大玉の八木にんにくを作れるようになりました。 もちろん、種苗会社のF1種ではないので、大きさはまちまちですが、大玉もかなり混じります。 青森のホワイト種の台頭により、滅びかけていた八木にんにくを復活させる為に、阿部さんはがんばってきました。極力、農薬や化学肥料を使わないで、丈夫なにんにくを作る、八木にんにく作りの達人です。
八木にんにくは意外に便利
全部大粒のホワイト種のにんにくは確かに便利なようですが、ちょっと使いたい時には不便です。使いきれないで、残した分を冷蔵庫で駄目にした経験のある方も多いと思います。 その点、八木にんにくは、大粒と中粒と小粒が混じりますので、料理の用途や作る量に応じて、ちょうど良い粒を選べます。
お買い得は無選別 にんにく自体は同じ
選別した大玉はもちろん立派ですが、無選別でも料理する分には違いはないです。
にんにくの醤油漬け、ガーリックオイルなどを作るにも便利です。
お値段は一般流通している、国産にんにくよりも、かなりお買い得です。
冷暗所で保管すれば、発芽時期(春先)まで、良質な状態のにんにくを楽しめます。
保存に心配な方は、皮をむいて冷凍保存してもOKです。