台所門おざき

「台所門おざき」の創業は明治35年。
もともとは京都市伏見区深草大亀谷で「桃山大根」を栽培する農家でした。桃山大根は別名大亀谷大根、鼠大根とも呼ばれ、辛みがあり長時間たっても色や香りが変わらないことから、たくあん用大根として重宝されてきましたが、大亀谷地区の都市化とともに、たくあん用大根産地は三重県伊勢市に移っていきました。
そこで、現社長の尾崎雅一さんの先代が、農家から漬物店に転向。伊勢から仕入れた大根で漬物をつくるようになったのが「台所門おざき」の歴史の始まりです。
「台所門おざき」が店を構えるのは、下京区樽屋町。
京都駅から徒歩10分、近くには西本願寺もありますが、観光客 にはわかりづらい小路にあります。
そのため、お客さんは地元の人がほとんど。小さなお店の店頭には季節のおすすめ漬物を知らせる手書き黒板が掲げられ、店内にはしば漬けなど京漬物の定番はもちろん、独自のアレンジを加えた「ごまダレ大根」や「柚子ごしょう太鼓漬」など多彩な商品が並んでいます。
農家出身ならではの野菜を吟味する厳しい目に加え、京漬物の伝統を守りながら手作業で丹念に漬物づくりに取り組む姿勢が、京の漬物好きの人たちに深く愛されています。
尾崎雅一さんと、息子の好洋さん・契太さん兄弟を中心に、10人足らずの従業員で伝統の味をしっかり守っています。

創業年:1902
代表者:尾崎 雅一

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